転職するならキャリアアンカーを考えて

転職先を選ぶときや転職の方向性を考えるときに、キャリアアンカーを参考にする人も多くなってきました。
自分は不可能を可能にするのがやりがいになる、管理職として働きたいと考えている、ワークライフバランスを重視している、などといった基本的な価値観を認識できるので、どんな仕事を選ぶべきかがわかりやすくなります。
ただ、キャリアアンカーだけに頼って転職先を選ぶのにはリスクがあるので注意しましょう。
キャリアアンカーは、どんな自分になりたいかについての指標になっています。
作業員よりも管理職の方がいい、ルーチンワークよりも創造的な仕事がいいといった感じで、仕事の大枠を決めることはできるでしょう。
しかし、創造的な仕事といっても、デザインなのか、政治なのか、あるいはダンスなのかといった様々な候補があります。
キャリアアンカーを参考にするだけでは、具体的にこの仕事が自分に合っている、この業務に従事したいということを決めるのは難しいのです。
キャリアアンカーは、具体的に何をしたいかを考慮しているものではないということを認識し、仕事の内容については別に考えるようにしましょう。
接客をしたいかバックオフィスが安心か、手を使う仕事がいいか機械を使う仕事が好みか、などといった形で具体的なイメージを湧かせながら仕事を選ぶのが効果的です。
キャリアアンカーを分析するのとは別に、このような仕事の内容に関してもよく考えて転職先を決めるのが大事です。